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2016年5月15日 (日)

SLMS公開休止に関して

本サイトの方は一部を除き休止状態となっておりますが、大まかな経緯についてはトップページに書いてあるとおりです。

オリコン社からの要求事項として「分析や解説を全面的に排除するものではないが、一般向けオリコンHP掲載範囲内の使用に留めた引用を望む」とありました。

「一般向けオリコンHP掲載範囲内」と言われれば現在より10年前程度しか掲載されておりませんので、そもそも時期的な当サイトの意図とは折り合わないことになってしまいます。その部分は如何ともしがたいところがあるのですが、それはさておきまして分析や解説についても考えてみました。

当サイトとしては引用文献の所在を明確にして該当する文献のごく一部を抜粋したかたちで運用しておりました。例えば週刊TOP20は「オリコン年鑑」掲載の縮刷版より1ページ(100位掲載)の中の上位20位のデータの中の一部分の引用です。研究活動においての引用範囲において妥当な量かどうかは見る人によって変わってくるとは思いますが。

当サイトでの分析や解説というのは、当然のことながら引用データに基づいたものとなっています。解説ページの一つとして「記録の瞬間」というコンテンツを作っておりました。これを作ったのは週間チャートを全週分まとめた後なのですが、実はこれは逆の発想でした。ある一週の記録を抜き出して語るには全データの蓄積の上で説得力が出てくるということで、「記録の瞬間」のコンテンツを作りたいがために、その引用データとして必要な週間TOP20を作ったのです。

you大樹でもシングルのTOP20は検索出来ますが、当サイトの週間TOP20との違いは得点が入っているのもありますが、一番の違いは前週順位が入っていることと直接1クリックで前後の週が見られるところです。他の月間・年間なども同じ考えなのですが、長い歴史の中の「繋がりと流れ」というものを体感できること、したがってこの表・ページの作りそのものが当サイトが提供する分析であり解説なんですね。ちなみにyou大樹では一つのページから得られる情報は各作品の最高順位と登場回数と、最終的な累積データに由来するものだけで前後の繋がりは比較しにくい作りになっています。

あともう一つ当サイトの大きなコンテンツはBEST20INDEXです。こちらはオリコン公式との比較で言えばチャートブックのデータが該当します。もちろんチャートブックは書籍ですので簡単にデータを再構成することはできません。アーティスト別でまとまっているので各アーティストの歴史を振り返るには非常に使える書籍ですが、当サイトの見方はこちらも「繋がりと流れ」がテーマです。

見る側としては「自分がよく音楽を聴いていた時期の情報をまとめて見たい」といった視点もあると思います。例えば「青春歌年鑑」が出ているのは「19XX年あたりの曲をまとめて聴きたい」という要望があるからでしょう。当サイトのBEST20INDEXはそういう要望を満たすために作ったコンテンツです。実際に私個人がプレイリストを作って聴いているのはそういう意図ですので。ただこのコンテンツは週間チャートのデータとチャートブックの累積データを分解して整理しないと出せないデータで、個人で作ろうと思えば何十時間単位での作業になるものです。おそらくそんなこと個人でやってるのは全国でも数えるほどしかいないんじゃないかと思いますが(笑)

このようにyou大樹も含むオリコン公式では見ることの出来ない方向からのページ構成を取ることが当サイトの意図になっておりました。詳細データ検索などは公式に導くという前提ですが、当サイトがその足りない部分の補完になるならば新たにチャートそのものに興味を持つ人も増えるチャンスにもなるでしょう。元々詳しい方には情報交換の場にはなれど、同様のサービスが公式で始まらない限りは公式の権利を害さず容認出来る程度のコンテンツにしたつもりではありました。情報が被っている最新の週間チャートなどはオリコン公式の方がジャケット写真が見られたり関連情報も断然多く、当サイトを見る意味は軽いぐらいしかないですから。

このあたりは二次創作物の権利問題のようなもので、サイト開設から18年間黙認されてきたこともあり、オリコン社側へのプロモーションにもなり得るコンテンツであると受け取っていただけているとも思っておりましたので、注意書きのページに警告があれば続けられないとは書いていたものの、やはりいきなり今回のような事態となったことは非常にショックではあります。

オリコン社とはその後直接交渉などは行っておりません。「分析・解説は排除する意図はない」とありますが、「一般向けオリコンHP掲載範囲内」とある時点で、昭和時代~90年代の音楽チャートを中心に据えている当サイトの存在意義を全否定されたも同然ですので。最新週のニュースなどの引用制限を考えるとかならまだ交渉の余地はあるのでしょうが、当サイトのコンテンツについては何も交渉する要素がないと言うのが実態です。上記の通り引用データの整理方法そのものが管理人の分析表現であり、解説につながってくるものですので、とりあえずは粛々と個人的にデータ蓄積を行っていくしかないのかなと思っています。

ただ一人のチャートファンの立場で言えば、正直もっと公式がちゃんと情報提供して欲しいという気持ちはありますね。

今年SMAPの騒動などもあり「世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)」が12年ぶりにTOP3に入るというニュースがありました。この作品が発売されたのは2003年ですから高校生や中学生はまだ小さな頃の話です。例えば「この作品がヒットした2003年はどういう曲が流行ってたんだろう? オリコンの公式ページみたらわかるかな?」と検索をかけても、オリコン公式は週間で2005年までしかないので情報が得られません。高校生が検索して「この曲が流行ってた同じ時に自分たちが卒業式で歌った「さくら(独唱)」がヒットしてたんだ」みたいな発見もなかなか出来なくなっちゃうわけですね。

わざわざ些細な興味を調べるために「月額課金してyou大樹入会しよう」とはならずに、情報を知る機会を逸するだけでしょう。おそらくそういった場合にさらに検索をかけていくと当サイトのようなところが引っかかるようになっているはずです。10年前の情報ですらこの状態ですから70~90年代となればさもありなんというところでしょう。

そしてそのあたりの音楽を聴いている世代が現在では懐古主義でCD媒体を購入するメイン層になっているわけで、そういう世代にヒントを与える情報源としても、本来はオリコン公式みたいなところが提供して音楽業界を盛り上げる補助的役割を果たすべきだと思いますが、実際には足りてない部分で当サイトみたいなところに流れてきてしまっているのだと思っています。そこはやはり一人のファンとしては残念なところです。

この先は余談ではありますが、実はGWの休みに作業をすることを見据えて新コンテンツを作っておりました。基本的に当サイトでは自分が音源所有が可能な範囲を対象としていましたが、特に昭和時代においてはその下の少しマイナーな部分も興味深い部分でもあります。そのTOP30までの「微妙な部分」をピックアップした「BEST30INDEX」を作っていました。2000年以降はほぼTOP20より下の付け足しにしかならないのですが実際作ってみると昭和時代はやはりおもしろいデータとなっています。

あともう一つ「BEST20INDEX」の週日付に週間チャートへのリンク付加も仕掛けていました。「BEST20INDEX」の登場作品の流れと各週のチャートの両方を簡単に比較できるようにするものです。この視点が違う二種のデータがリンクされることで楽しみ方も広がると思っていたのですけどね。

結局現状では売上や最高位データのない「MY PLAYLIST」を「BEST20INDEX」と自分のiTunesのプレイリストを使って再編成して出すにとどまっています。そういった少し視点で作り直したデータなどを見ながら、いろんな方の意見や思い出を聞いてみたりしてみたかったんですけどね。

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コメント

※再送です、すいません。

以前「今だから」のCD化の件でコメントした者です。
一時閉鎖は残念で仕方がないです。
昔レンタルSHOPで勤務していたのはお話ししましたが、
当時「新譜情報」のフリペを制作している会社と取引していたのですが、
オリコンのうるささには閉口する、と言ってました。
まさかSLMSにまでクチ出してくるとは・・・。
自分も個人的にデータ収集しているので、貴殿のSLMSには大変お世話になりました。
全てのデータを完成させるのは不可能・・・というかライフワークになっちゃうなーと
感じております。
再開は難しいかと思いますが、取り急ぎ今までのお礼として
コメントさせて頂きました。
杉田

コメントありがとうございます。

一時閉鎖となっていますが、本文にも書いてあるようにこれまで通りというのは厳しいと思います。ここのところオリコン社は公式以外にデータを使ったサイトは認めないというような動きをしているようですね。
先代の聰行社長の頃はランキングを大事にしているのが目に見えるようにわかってこういうファン活動にも寛容だったように思います。没後の冊子版でのランキングの扱いの変わり様からしても、いずれはこうなるのではないのではと思っていました。

コンテンツ自体は個人閲覧用に移設してそのまま継続更新しているので、確認事項などあれば個別に対応することは可能です。

また「今だから」については通販経路もソースが取れていない状態なので、未入手・CD化未確認としております。

※1コメント目はミスだったようなので削除させていただきました。

コメ返ありがとうございます。
たしかに最近うるさいみたいですね。
よく閲覧させて頂いていた某サイトも「都合により削除しました」との
表記がありました。
オリコンランキングについては、以前調査店に勤務しておりましたので
その信憑性には苦言を呈しますが、ヒット曲の指標として
他に基準がないのも問題のような気がします。
「さよなら、オリコン」というブログを先週発見し、拝読しました。
貴殿同様にランキングを愛する方のようでした。
「さよなら」の理由は、DLを含めないランキングの作成は、もはや「ヒット曲の指標」としては
機能してない、という内容でした。
昨年の松たか子さん、現在ヒット中のPERFECT HUMANが反映されないってのが
大きなきっかけだったようです。

ところで、貴殿のサイトに久しぶりに訪問させて頂いたのは
1976年年間シングルランキング(1-100位)がわからないものかなーっと思って来てみたんです。
しばらく他サイトを探しまくりますが、もし不明でしたら
お言葉に甘えて「個別対応」をお願いするかもしれません。
大樹に入ればわかるのかもしれませんが、ワタクシPC未所有でして今も勤務先のを使用しております。
毎週水曜木曜しか使用できないため、返信遅くなり申し訳ないです。

「今だから」に関しては以前コメントさせて頂いたように、通販でみかけたのは1回のみで、
以降見かけてないです。当時レンタルショップの店長をしていて、「入荷できないか?」と代行店にまで問い合わせたので間違いない、という感じです。
アナログ盤ならワタクシも所有してますが(笑)

それでは、また来ます。

1976年度の年間チャートはTOP100となると少々修正問題が入ってきます。
TOP50に関しては「データ私書箱」の巻末ページなどにも載っている通りで、90年以降に発表されているデータなのでこれがオリコンの公式記録になっているようです。うちもこの記録に準じて掲載していました。

しかしTOP100とした場合、実はコンフィデンス年鑑にTOP100が記載されたページがあるのですが、このTOP50の部分と公式発表のTOP50とは微妙にズレがあります。
そのため、51位~100位の記載があるにもかかわらず、公式記録では修正されている可能性が出てきます。したがってあくまで暫定記録としてしか見ることが出来ません。

週間の数字の集計で出すことも出来ますが、こちらも後の修正が入ることが前提でしか見られない数字なので、確定させることが出来ないというのが現状です。一応TOP50と被りはないので、うちでは1~50位は公式、51~100位は暫定のものを載せてました。

1977年度からは修正後の公式記録と年鑑記載のチャートがぴったり合っているので、それ以降は年間51位以下も年鑑の数字が信頼できると考えています。
ちなみにyou大樹を見ても年間チャートは1980年までしか検索できません。70年代以前は週間チャートだけです。


個人的にも今のオリコンチャートはヒットの指標としてではなく、CDという媒体について時代的な変遷を見ているに過ぎないと思っています。かといってDLにも配信の有無もあるので調査会社によって欠ける作品が出てきます。総合的な指標としてはビルボードジャパンなどもありますし。

配信中心のPERFECT HUMANはともかく、松たか子はアルバムの方で大ヒットしてるのでそちらの方では記録に残っていますね。そういう例は90年代のユーミンなどこれまでもあったことですし、カラオケでヒットして誰でも知っているのにCD売上は少ない作品などもあります。ヒットの定義は見方によるところもあるので自分の指標になるもので見ればいいんじゃないかと思いますけどね。
私自身はTOP20まで全部の音源を収集しているのでオリコン上位に来なくても邦楽のヒット作は大抵は拾えてると思っています。配信中心の作品でも20位以内にはだいたい引っかかるので。

早速の回答ありがとうございます。
ワタクシ的には子供の頃から「ランキング」自体が好きだったことや、
もともとミーハーだった、というのが現在の趣味嗜好、就職に辿り着いた感じです。
「指標」などという大袈裟な表現を用いましたが、
要は「ただ単純に好き」よ言ったところです。
ザ・ベストテン、トップテン,歌謡選抜のデータは今でも保存しております。

昨日、あれから検索しまくりまして1976シングルについては100位までのを
発見しました。欲してるのは●.●万枚という形ではなく実数なので
任務完了というわけではないのですが・・・。
過去、特に70年代の年間ランキングや、発表されてないウィークリーの下位の枚数、
LP/CD/CTの個別ランキングの不確定さは、貴殿の他にも仰っているのを
みかけます。
合算されてなかった再発が突然合算されてたり(笑)

そうですか・・・大樹に入っても1970年代は閲覧できないんですね。
残念です。

最後に見つけた1976の一部を貼っておきます。(全貼するとまた問題になりそうですから)
*51位 (*22.8) ジョリーン|オリビア・ニュートン・ジョン
*52位 (*22.5) 女友達|野口五郎
*53位 (*22.2) 最後の一葉|太田裕美
*54位 (*21.9) 恋の弱味|郷ひろみ
*55位 (*21.5) 泣かないわ|桜田淳子
*56位 (*21.2) きみ可愛いね|伊藤咲子
*57位 (*21.0) 裏切者の旅|ダウン・タウン・ブギウギ・バンド
*58位 (*21.0) 春うらら|田山雅充
*59位 (*20.5) 陽ざしの中で|布施明
*60位 (*19.8) 20才の微熱|郷ひろみ

うちに載せてた年鑑掲載分のチャートと同じですね。
51位以下はおそらくソースが年鑑しかないので、このデータしか出てこないとは思いますが。
うちでやってた年代別チャートはこれとは別に修正前の週間チャートの数字で合算していましたけど。
この時期(74-76)の年間チャートの公式発表分は最後の数字(10枚の単位)が5か0しかなく、この時期だけ独特の修正法を用いたのか、あとから数字を丸めた跡が見えます。

74年頃の年間の十の位が0か5だったのは間違いではなかったんですね。
他サイトでデータ拾ったのですが、個人的に省略したモノかと思ってました。

自分はアーティスト毎に収集してるのですが、中にはいくら検索しても
●.●万枚というデータでさえ拾えないアーティストがいます。
(特にアルバム)
とんねるず、大沢誉志幸などが全くHITしないです。
オリコンチャートブック(アーティスト編)も購入しましたが
アルバムはアルバム編が存在してたんですね。
アルバム編もアーティスト編のような枚数表記だと、またガッカリな感じになりそうなんで
躊躇してます。
某サイトのQ&Aにも多数投稿したりしましたが、
個人で調べるのにはそろそろ限界になってきました。

自宅でPCの環境が整ったら、大樹入会してチマチマと調べるつもりです。

それは30周年記念のチャートブックですね。同時期に出たアルバム編とLP編もありますが、今となってはそれほど役には立たないと思います。

私は2006年に出たチャートブック(SINGLE CHART-BOOK COMPLETE EDITION 1968-2005とALBUM CHART-BOOK COMPLETE EDITION 1970-2005)を持っていますが、こちらはアーティスト別でまとめて全作品の累計データが1枚単位で掲載されています。定価が2冊で5万円と安くはない買い物でしたが。

その5年後にもう一回シングルのチャートブックが出ていますが、2006年以降のデータは自分で追加出来るのでそちらは購入していません。高価な本ですが、過去の累計を調べられる手段はこれしかありませんので(you大樹では無理)、どうしても詳細データが欲しいのであれば購入を考えられた方がいいかもしれませんね。一部分の調査であれば図書館にはあると思うので閲覧でも足りるかもしれません。

貴重な情報ありがとうございます。SHINGOさんは本当にオリコンに詳しいですね。
私もチャートにはうるさい方ですが、尊敬に値します。
2006年発売のはずっと気になってたんですよ。
ただ中身が例の●.●万枚かもなー、とか不安になってました。
アドバイス頂いたように図書館にも足を運びましたが地元の図書館では
置いてなく、こりゃ都内の図書館行くしかないなーって考えてました。
大樹では揃わない、という情報にも驚きました。
入会して検索すれば何でも判明すると思ってたので。

近々都内の図書館に出向いてみようと思います。

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